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写真展を終えて


52.29

この数字を見ると今でも当時の苦い思い出が蘇ります。

学生時代、持ちうるすべての時間とお金と知識を使って越えようとした記録です。

最終的には、この記録を超えることはできませんでした。

それまで費やしてきた日々は無意味だったんじゃないか、これだけやっても結果を出せない自分は無能なんじゃないか。

アスリートとして過ごしていた時代に強烈に作りあげてしまった記憶でした。

写真展開催中、できるだけ会場に在廊し、足を運んでくれる方から、生の言葉をいただきました。

それは、ぼくにとって、何よりの宝ものです。

皆さんの言葉を聞いて、いちアスリートとして苦しんだ日々はけして無駄ではなかったとふと思うことができました。

あの頃つまずき、もがいてた自分に見せてあげたい。

「今君が向き合ってる52.29という数字。この記録の向こう側には、想像もできない未来が、待ってるぞ。」と。

写真展にご来場下さったすべての方々、今まさに記録や過去の自分を乗り越えようとしてるあなたに感謝を述べて、展示の締めくくりとさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

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