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今回の取材で一番印象に残った言葉


写真:ダンスを練習するDruk Generation のメンバー

今回の取材が終了した。

Hip hopを愛するブータンの若者たちに密着。

チームのリーダーがこんなことをメンバーに話していた。

この言葉が今回の取材の中で一番印象に残っている。

「カメラ一つでライフがこんなにも美しくなるなんて...」

彼らの活動に密着し、練習風景や生活の様子を僕がこれまで学んだカメラのスキルを駆使して撮影し、その都度その画像を彼らに見せてあげた。

(今回はデジタルとフィルム両方を使用)

それを見てリーダーが発した言葉だった。

ブータンの社会ではHip hop文化はまだまだ受け入れられていない。

そもそもHip hopを始めた先駆者たちがけっこうなアウトローだったらしい。

だから未だにそのイメージがこびりついていて、影響を受けているそうな。

一生懸命に活動しているにも関わらず白い目で見られる。

一番近い存在である親からも、理解がない。

多くの親たちは彼らの活動をお金にならない、無駄なものと判断している。

だから常に肩身の狭い思いを強いられる。

そこに日本からやってきた変なフォトグラファーが活動に興味をもち、熱心に写真を撮影し、話に耳を傾けてくれる。

しかもこれまで見たことがない視点の写真を見せてくれる。

彼らにとってはそれだけで嬉しかったのだろう。

彼らの表情を横で見ていると、そこに写真の可能性があると再確認できる。

写真を通して少しでも多くの人に彼らのことを知ってもらう、それが彼らに光をあてることなのかもしれない。

乾いた心を潤すものになるのかもしれない。

さて、幸せというイメージがついているブータン。

今回のテーマは誤解が生まれるかもしれない。

個人的には彼らの考えや活動に共感するし、応援したい。

だからどうやって伝えるか、どうやって見せるか、

これからうまく考えないといけない。

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